開店してから一ヶ月が経ちました。
少しずつ整ってきたところもありますが、大半はまだまだ模索中です。
休日もあれやこれや奔走し、休日にはなりません。起業したが最後、仕事とプライベートの切り分けは難しいのでしょう。家族でやっていると、なおさらです。
「静かなところで、一人、頭を空っぽにして、のんびりしたいなぁ~」
そんな言葉が口をつきそうに…。
弱音を吐きたくなったとき、心に浮かぶ言葉があります。
自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ
詩人 茨木のり子の詩「自分の感受性くらい」の一節です。
かかりつけの接骨院の待合室の本棚で偶然見つけ、以来、私のバイブルになりました。自分を鼓舞するために、全文、書いてみます。
ぱさぱさに乾いていく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
ぐうの音も出ません。