3月21日のブログで書いていますが、私、滋賀県の湖北、木ノ本の観音様が大好きなんです。
地下鉄の駅を降りて竹屋町通りを店に向かうとき、正面に西国三十三カ所巡りの19番札所、通称「こうどうさん」が見えます。毎朝、心の中でそっと手を合わせ、木ノ本の観音様のことを思います。
またゆっくりと訪ねたいと思いながら、まだ時間がつくれずにいます。
私が木ノ本好きなことを知る友人が、きのう、木ノ本までドライブしてきたと、店にお土産を届けに来てくれました。袋をのぞくと、「つるや」の「サラダパン」が!
木ノ本の北国街道沿いに古くからあるパン屋さんの名物パンです。少し甘めのコッペパンの切り目にマーガリンが塗ってあり、そこにマヨネーズで和えた刻んだたくあんが挟んであるんです。そう、漬物のたくあんです。
パンにたくあん、なんてアバンギャルドな取り合わせでしょう。知らずに初めて食べたときは仰天しましたが、これが病み付きになる美味しさなんです。
久々に食べたつるやのサラダパンは変わらぬ美味しさで、
「ああ、これこれ」
と、うれしくなりました。
風情ある街道の佇まいや、昔懐かしい雰囲気の店内の様子まで目に浮かぶから不思議です。
「しののめ 寺町」も暖簾分けから2ヶ月。
馴染みのお客様が、ご試食用のじゃこ山椒を一口召し上がり、
「これこれ、この味」
と言ってくださるのを聞くと、ほっとします。
そして、お客様がよく仰るのが、
「このあたり、風情のある街ですね」
という言葉。
変わらぬ美味しさを。
そして、うちのじゃこ山椒を召し上がっていただくとき、寺町の風情ある街並みを思い出していただける。
そんな店になれる日を夢見ています。